やすらゐまつり 晩春
【子季語】
安良居祭、やすらゐ花、やすらゐ
【解説】
京の春祭に先がけ、四月第二日曜に行われる京都紫野今宮神社の祭礼。厄よけの風流花傘を先頭に、鬼に扮装した男と少年が羯鼓を持ち踊りつつ町内を巡り、最後は社前で舞い納める。花傘に入ると厄のがれができるという。祇園祭の原形となる花鎮めの祭。
【例句】
やすらひの花よふまれな跡なる子
暁台「夜のはしら」
やすらゐや鬼も籠れ若草野
几菫「井華集」
尻餅もやすらひ花よ休らひよ
一茶「文化句帖」
安良居や花傘かへる采女村
中川四明「改造文学全集」