雪割草(ゆきわりそう、ゆきわりさう)初春
【子季語】
三角草、州浜草、洲浜細辛、洲浜菊
【解説】
キンポウゲ科の多年草。本州から四国の早春の低山地で、雪解けを待って茎の先端に、白や淡紅、紅紫、青紫の花を一つつける。葉の形が婚礼の儀式などに用いられる洲浜台、また浜辺の洲浜のようであることから洲浜草とも呼ばれる。
【科学的見解】
ユキワリソウの標準和名は、ミスミソウである。ミスミソウは、キンポウゲ科の多年草で、本州中部以西から九州北部までの林内に生育している。葉は、先端の尖る小葉三枚をつけ、根生状に束生する。花は、白または紅紫色となる。同じユキワリソウを別名にもつものとして、スハマソウも知られている。スハマソウとミスミソウは似ているが、ミスミソウの小葉先端が尖っているのに対して、スハマソウの小葉先端は丸みがあるため、そこで区別することができる。(藤吉正明記)