孔雀草(くじゃくそう、くじやくさう)晩夏
【子季語】
波斯菊、蛇の目草
【解説】
メキシコ原産のキク科の一年草。園芸品種が多く、高さ三十~五十センチほど。葉は羽状複葉。夏、径三センチほどの舌状花を開く。花は鮮黄色で基部に濃赤褐色の斑紋があり蛇の目傘のように見える。
【科学的見解】
クジャクソウという名を別名に持つ植物は、複数種存在する。まず、標準和名としてコウオウソウと呼ばれるメキシコ原産のキク科一年草があり、英名はフレンチマリーゴールドであるが、別名としてクジャクソウという名を持つ。また、北米原産のキク科一年草のハルシャギクも別名としてクジャクソウと呼ばれている。その他、近年切り花として需要が増えている流通名の宿根アスターもクジャクソウと呼ばれているため、この名を用いるときには注意が必要である。(藤吉正明記)