【子季語】
矢車草
【解説】
ユキノシタ科の多年草。茎は直立、小さい掌状の葉が五枚、花茎は一メートルに達する。矢車草の名前は葉の形を、端午の節句の鯉のぼりに添える矢車にみたてたもの。六月~七月、茎の先に、円錐花序を作り白い多数の花を開く。山の湿り気のあるところに、しばしば群落を作る。
【科学的見解】
ヤグルマギクは、キク科の一年草で、地中海東部原産であるが、現在では世界に広く帰化している。日本では、観賞目的に公園や庭先等で栽培されているのをよく見かける。花は舌状花と筒状花を有する頭花を形成し、花弁の色は青紫色が一般的であるが、白色や桃色等の園芸品種も存在するとのことである。(藤吉正明記)