春泥(しゅんでい)三春 季語と歳時記 【子季語】 春の泥 【解説】 春のぬかるみをいう。春は、凍解や雪解、雨などで泥水が乾ききらずに、泥濘が至るところにみられる。 【例句】 春泥やみち行く人を蔀より 原石鼎「花影」 春泥をゆく声のして茜さす 臼田亜浪「定本西浪句集」 寺子屋に傘多し春の泥 松瀬青々「妻木」 春泥に子等のちんぽこならびけり 川端茅舍「川端茅舍句集」 春泥の固まりかけや大八洲 長谷川櫂「富士」