【子季語】
雪のひま、雪の絶間
【関連季語】
雪解
【解説】
春、雪が溶けて地肌があらわになったところをいう。黒々とした土から蕗の薹や芹などが芽を出す。
【来歴】
『俳諧御傘』(慶安4年、1651年)に所出。
【文学での言及】
春日野の雪間を分けて生ひ出でくる草のはつかに見えし君かも 壬生忠岺『古今集』
【例句】
山は猫ねぶりていくや雪のひま
芭蕉「五十四郡」
やまどりの樵を化す雪間かな
支考「有磯海」
馬の尾を結びあげたる雪間かな
暁台「暁台句集」
古庭の雪間を走る鼬かな
正岡子規「子規句集」
淡海といふ大いなる雪間あり
長谷川櫂「蓬莱」