【子季語】
夏氷/かき氷/甘露水/氷小豆/氷苺/氷金時/氷レモン/氷宇治/みぞれ/かちわり/氷店/氷旗
【解説】
かき氷は「削氷」(けずりひ)として清少納言の『枕草子』の「貴なるもの」(上品なもの)に見える。当時は、甘葛(あまづら・蔦の樹液を煮詰めたものとされる)をかけて味わっていた。現在は果汁や練乳で甘みをつけ、抹茶、小豆餡、クリームを添えたものなど、多種多様である。真夏の涼味として人気が高いが、冬でも味わえる店がある。
【例句】
山里や母を養ふ夏氷
暁台「この時雨」
片隅に旅はひとりのかき氷
森澄雄「游方」