【解説】
聖ペトロと聖パウロがローマで殉教した日。六月二十九日である。聖ペトロは初代のローマ教皇。聖パウロは異邦人の使徒として布教し、キリスト教神学の基礎を築いた。
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洗者聖ヨハネ祭(せんじゃせいよはねさい) 仲夏
【子季語】
聖ヨハネ祭/聖ヨハネ誕生日
【解説】
洗礼者ヨハネの誕生を祝う行事。洗者ヨハネは、大天使ガブリエルによって告げられ、キリストに先立つこと半年前に生を得た。
花の日(はなのひ) 仲夏
【子季語】
花の日曜
【解説】
六月第二日曜日におこなわれるキリスト教の行事のひとつ。神の恵みに感謝して教会に花を持ち寄り、礼拝堂を飾り、その花を不幸な人々と分かちあおうというもの。子供たちの行事でもある。
脚気(かっけ/かつけ) 三夏
【子季語】
はれ脚気/しびれ脚気/乳児脚気/衝心脚気
【解説】
脚気は、ビタミンB1の欠乏によって末梢神経に障害をきたす疾患である。下肢にしびれやむくみがくる。白米中心の副食が充分でなかった頃にはやった病気である。
瘧(おこり) 三夏
【子季語】
わらわやみ/マラリア
【解説】
マラリア原虫を媒介するハマダラカに刺されて発症する熱病をいう。強い悪寒がきて、激しい高熱に周期的に見舞われる。
恙虫(つつが) 三夏
【子季語】
恙虫病(つつがむしびょう)
【解説】
ツツガムシの幼虫に刺されておこる感染症のこと。潜伏期を得て発症すると、高熱、筋肉痛、関節痛などに見舞われる。夏、信濃川、阿賀野川、最上川、などの河川敷で刺された事例がある。
水虫(みずむし/みづむし) 三夏
【解説】
足や手の皮膚にカビの一種である白癬菌が寄生しておこる皮膚病。足の指の間に多く発症し、皮膚がふやけて痒くなる。水虫患者が使用した靴やスリッパなどから感染する。
コレラ 晩夏
【子季語】
虎列剌(これら)/ころり/コレラ船
【解説】
コレラ菌による伝染病。下痢、脱水症状、血行障害などの症状が出る。感染者の便や吐しゃ物からさらに感染する。コレラ船はコレラ患者の出た船のこと。昔は蔓延を防ぐため、入港を禁止された。
【例句】
コレラ出て佃祭も終りけり
松本たかし「松本たかし句集」
コレラ怖ぢ蚊帳吊りて喰ふ昼餉かな
杉田久女「杉田久女句集」
月明や沖にかゝれるコレラ船
日野草城「花氷」
夏沸瘡(なつぼし) 三夏
【子季語】
夏むし/夏ぶし
【解説】
夏、子どもの頭にできる吹き出物や疱瘡のこと。ひどくなると爛れたりする。
赤痢(せきり) 晩夏
【子季語】
疫痢
【解説】
赤痢菌による伝染病。下痢、高熱などの症状を呈す。生水や生ものから感染する。夏に流行することが多い。
【例句】
おもかげのなほうるはしき赤痢かな
日野草城「昨日の花」
