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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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べつたら市(べったらいち)初冬

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【解説】
十月十九日と二十日東京日本橋の大伝馬町通に立つべったら漬を 売る市。もともとは、えびす講にお供えをするためのものを商う 市であったが浅漬け大根のべったら漬けがよく売れたことから「べったら市」と呼ばれるようになった。

大根蒔く(だいこんまく)仲秋

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【解説】
秋蒔きは八月中旬から九月上旬にかけて二百十日迄に行う。この大根 は冬の食卓にのぼる。春蒔きのものもある。
【例句】
大根蒔くうしろの山に入る日かな
赤木格堂「春夏秋冬」

苗札(なえふだ、なへふだ)仲春

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【解説】
種を蒔いたり苗を植えた時、その名称、品種などを書いた札を立 てる。これが苗札である。昔は木の札であったが、最近はプラス チックのものが多い。

苗札の上あたらしき竹を組む
高田正子「花実」

水引の花(みずひきのはな、みづひきのはな)仲秋

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【子季語】
水引草、水引、金線草、銀水引、御所水引、金糸草、毛蓼
【解説】
タデ科の多年草。八月頃花軸をのばし、赤い小花を無数につける。 花の下側が白く、紅白の水引のように見えることからこの名がつ いた。
【科学的見解】
ミズヒキは、タデ科の多年草で、日本各地の山野の林縁などの湿り気のある薄暗い環境に生育している。葉は互生し、しばしは黒い斑紋が入る。花はがくが四裂し赤みを帯び、成熟すると先端の尖りが動物などに引っかかり、散布される。近縁種としては、本州から九州の山地に自生するシンミズヒキが知られており、葉は本種よりやや細長く、花は紅褐色となるところが違いである。(藤吉正明記)
【例句】
かひなしや水引草の花ざかり
正岡子規「季語別子規俳句集」

水引の花が暮るればともす庵
村上鬼城「定本鬼城句集」

水引や人かかれゆく瀧の怪我
前田普羅「普羅句集」

木もれ日は移りやすけれ水引草
渡辺水巴「水巴句集」

生涯にひとたび会ひき水引草
石田波郷「酒中花」

冬芽(ふゆめ)三冬

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【子季語】
冬木の芽
【解説】
春にほころびる木の芽は、おおむね秋のあいだにきざし、鱗片や 樹脂などに保護されて寒い冬を越す。辛夷、木蓮、梅、桜など裸 木となった落葉樹の冬芽は案外とよく目立つものである。 
【科学的見解】
冬芽は、樹木の越冬芽をさし、芽鱗を持つ鱗芽と持たない裸芽に分けられる。一般的な傾向として、寒い地域ほど鱗芽を持つ種の割合は高くなる。多くの植物は鱗芽となるが、裸芽を持つ代表的な樹木としては、ムラサキシキブ、クマノミズキ、イヌビワなどが知られている。また、冬芽には、春になると葉が出てくるものと最初に花が出てくるものに分けられ、前者を葉芽、後者を花芽と呼ぶ。(藤吉正明記)
【例句】
木々冬芽凍のゆるみに濃紫
前田普羅「飛騨紬」

植木市(うえきいち、うゑきいち)仲春

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uekiiti【解説】
植樹に好適である春に、植木を売る市。この頃の社寺の縁日など では、よく植木市が立ち並び、行きかう人々の目を楽しませる。 若芽が萌え立ち、莟をふくらませた植木の姿に、瑞々しい春の訪 れを実感する。

葛餅(くずもち)三夏

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【解説】
葛粉(葛の根から採る澱粉)を練って餅状にした菓子をいうが、関東では小麦澱粉で作った「くず餅」がよく知られる。冷やして三角に切り、蜜と黄粉をかけて食べる。ひんやり、ぷりぷりした口当たりが魅力。古くから亀戸天神や川崎大師などの門前でも売られてきた。 

狸(たぬき)三冬

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【子季語】
たのき、狢
【解説】
日本各地の藪地や人家近くの森などに住む犬に似た夜行性の小動 物。狐と並んで人に親しまれ、化ける動物と考えられてきたが、 腹鼓を打つなどとぼけたおかしみがある。毛皮はコートや筆に利 用され、肉は狸汁として食される。
【科学的見解】
 タヌキは、ネコ目(食肉目)イヌ科の哺乳類で、北海道のみに生息するエゾタヌキと東北から九州まで広く分布するホンドタヌキの二亜種に分けられている。
 両亜種共に、人里近くの低地から山地までの農耕地周辺で生活し、住宅地や都市部に住み着いている個体も存在する。主に夜間に活動し、小型動物や果実・木の実なども採食する。糞は決まった場所にする傾向があり、蓄積された糞塊のことをため糞と呼んで痕跡(フィールドサイン)の一つになっている。昼間は樹木根元の樹洞やアナグマの古巣などで休息する。一夫一妻制で、春複数出産後、共同で仔育てを行う。生まれたばかりの幼獣は全身黒色をしていて、親と体色は異なる。キツネ同様にダニ類の寄生による疥癬症を発症した個体を見かけることがあり、発症した個体は寄生によりかゆみが生じるためにかきむしってしまったのか、一部もしくは全身の毛が抜け落ちている。(藤吉正明記)
【例句】
鞠のごとく狸おちけり射とめたる
原石鼎「花影」

紙子(かみこ)三冬

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【子季語】
紙衣、紙ぎぬ、素紙子、白紙子、紙子売
【解説】
和紙を糊でつないで、柿渋を何度も塗り乾かしたあと一晩露にさ らし、揉んで柔らかな衣類に仕上げたもの。元来、僧侶や隠士が 寒さを防ぐ衣類として用いた。渋を塗らない白紙子は、二月堂お 水取りの連行僧の行衣にも使われる。
【例句】
ためつけて雪見にまかる紙衣かな
芭蕉「笈の小文」

むかしせし恋の重荷や紙子夜着
其角「水ひらめ」

あるほどの伊達仕尽して帋子かな
園女「玉藻集」

めし粒で紙子の破れふたぎけり
蕪村「蕪村句集」

二君には仕へ申さぬ紙子かな
内藤鳴雪「鳴雪俳句鈔」

我死なば紙子を誰に譲るべき
夏目漱石「漱石全集」

麦蒔(むぎまき)初冬

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【子季語】
麦蒔く
【解説】
麦には、水田の裏作とする小麦や、家畜の飼料とする大麦がある。 麦蒔の時期はその種類や気候によって幅があり、およそ八月下旬 から十二月上旬くらいまで。本格的な寒さが訪れる前に終わらせ る、農繁期最後の仕事。
【例句】
麦蒔の伊吹をほめる日和かな
支考「国の華」

麦蒔の日は笠寺に静かなり
涼菟「山中集」

麦蒔や百まで生きる皃ばかり
蕪村「蕪村句集」

春日野の片端麦を蒔きそめぬ
暁台「暁台句集」

麦蒔やたばねあげたる桑の枝
正岡子規「獺祭句帖抄」

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