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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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下り簗(くだりやな)仲秋

季語と歳時記

【解説】
秋、産卵を終えて川を下る魚を獲る仕掛け。石などを積み川幅を 狭めて流れを導いたところに、簀の子状の台を設置する。そこに 掛かった「落鮎」「落鰻」「落鮒」などを捕獲する。吹き渡る秋 風や、爽やかな川音が聞こえてくる言葉。
【例句】
ものの葉に魚のまとふや下り簗
太祇「太祇句選」

行く秋の所々や下り簗
蕪村「落日庵句集」

またしても狐見舞ひぬ下り簗
召波「春泥発句集」

山河こゝに集り来り下り簗
高浜虚子「五百五十句」

コート 三冬

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【解説】
一般にコートは男女を問わず外套のことを示すが、本来の季語と しては女性用の和装コートをさした。和服の着用が少なくなった 現在では、洋装の少し軽めの外套を示すことが多い。
【例句】
アイロンをあてゝ着なせり古コート
杉田久女「杉田久女句集」

句会にも着つゝなれにし古コート
杉田久女「杉田久女句集」

山頭火忌(さんとうかき)晩秋

季語と歳時記

【子季語】
耕畝忌
【解説】
俳人・種田山頭火の忌日。明治十五年、山口県生まれ。俳句は荻 原井泉水に師事。種田家破産後、妻子を捨て出家し、墨染の衣に 行乞生活を送りながら、漂泊の思いを吐露した自由韻律の句を詠 んだ。昭和十五年、五十七歳で没。

雪下駄(ゆきげた)三冬

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【子季語】
防寒草履
【解説】
雪道を歩くとき、雪や氷に滑らないようにゴムや金具などで細工 を施した下駄。下駄の歯を普通の一倍半ほど高くし、多くは防水、 防寒用の爪革がついている。爪革に羽毛を用いたり、彩色を施し た華やかなものもある。

仏法僧(ぶっぽうそう、ぶつぽふそう)三夏

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【子季語】
三宝鳥、木葉木菟
【解説】
ブッポウソウ科。体は暗い青緑色で、赤い嘴と足をもつ。かつて「仏法僧」と鳴くと信じられ霊鳥とされていたが、実際には「ゲ ッ、ゲッ」と鳴くことが判り、それより「姿の仏法僧」と呼ばれ ている。実際に仏法僧と鳴いていたのは木葉木菟で、こちらは「声の仏法僧」。
【科学的見解】
ブッポウソウは、ブッポウソウ科の鳥類で、九州から本州までの地域に夏鳥として東南アジアから渡来する。主に昆虫類を餌にしている。営巣は、樹洞やキツツキ類の古巣に加え、人工物等の隙間や排水溝等での記録もある。樹洞性の鳥類であるため、大木が茂る社寺林等の環境を好む。産卵期は五月から七月で、三個から五個程度産卵する。本種は、日本において絶滅危惧種に指定されている。(藤吉正明記)

咳(せき)三冬

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【子季語】
しはぶき、咳く
【解説】
寒さや風邪などの病気により、喉や気管に刺激を受けて短く強い 息が起こる。これが咳であり、身体の防御反応のひとつ。湿った 咳や乾いた咳などさまざまな咳があるが、激しく咳き込む姿は傍 目にも辛いものがある。
【例句】
雪屋根の眉に迫れり咳をのむ
臼田亜浪「白道」

咳止んでわれ洞然とありにけり
川端茅舎「川端茅舎句集」

咳き込めば我火の玉のごとくなり
川端茅舎「白痴」

思ふこと多ければ咳しげく出づ
日野草城「銀」

樒の花(しきみのはな)晩春

季語と歳時記

【子季語】
花樒、かうしばの花
【解説】
山中に多く自生するモクレン科の常緑小喬木。四月頃、葉の付け 根に芳香のある淡黄の花をつけ、秋には星形の実を結ぶ。仏や墓 に供えたり、木は抹香や数珠の材となるなど仏事と関係が深い。
【科学的見解】
シキミは、マツブサ科(旧モクレン科)シキミ属の常緑木で、東北南部から琉球までの山林中に自生する。墓地周辺によく植栽されている。同属のトウシキミは、八角と呼ばれ、有名な香辛料として知られている。シキミの花は、春に開花し、複数の黄緑色の花弁を持つ両性花を形成する。強い芳香を持つのも特徴の一つである。果実には、有毒成分アニサチンが含まれているため、食用利用には適さない。(藤吉正明記)
【例句】
山住も樒の花をみる日かな
雲舎「新類題発句集」

木の芽和(きのめあえ、きのめあへ)三春

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【子季語】
山椒和
【解説】
木の芽和の「木の芽」といえば山椒のこと。刻んですりつぶした 山椒の若芽を、砂糖を加えた味噌に混ぜこみ、茹でた烏賊や筍、 独活などと和えたもの。ぴりっとした山椒の味わいが口中にひろ がる、春の香りを味わう料理。

鶸(ひわ、ひは)晩秋

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【子季語】
真鶸、紅鶸、小紅鶸、金雀、金翅雀
【解説】
鶸にはいくつかの種類があるが、真鶸は雀よりやや小ぶりで、黄 緑の羽色が美しい。十月ごろ、シベリア地方から大群となって渡 ってきて、冬期には十数羽の群にわかれて低山帯で過ごす。チュ イーンチュイーンと高く澄んだ声で鳴く。
【科学的見解】
鶸は、アトリ科の一部の野鳥の総称で、具体的にはカワラヒワ、マヒワ、ベニヒワ、コベニヒワ等が知られている。中でもカワラヒワは、全国的に広く分布し、南西諸島では冬鳥であるが、それ以外の地域では留鳥として生息している。カワラヒワの嘴は桃色で、翼の中央には黄色の帯があるのが特徴である。マヒワは、本州中部以北の亜高山帯針葉樹林で一部繁殖が知られているが、基本的には冬鳥として渡来する。マヒワは、翼以外に頭部や腹部も黄色になるため、カワラヒワと黄色の割合の違いで区別することができる。(藤吉正明記)
【例句】
鶸渡る空や寺子の起き時分
浪化「浪化上人日記」

鶸鳴くや杉の梢に日の残り
柏後「野梅」

砂丘よりかぶさつて来ぬ鶸のむれ
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」

雛納め(ひなおさめ)仲春

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【解説】
雛祭の終わった後、雛人形をしまうこと。雛の顔を柔らかな和紙 で包み、細々とした道具ともども元の箱に納める。華やかな雛祭 が終わる淋しさもあり、再び箱の中にもどる雛の姿にはものの哀 れが漂う。

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