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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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蜘蛛の囲(くものい、くものゐ)三夏

季語と歳時記

【子季語】
蜘蛛の巣、蜘蛛の網、蜘蛛の糸
【解説】
蜘蛛は糸を分泌して粘着力のある網を張り、網にかかった昆虫な どを捕食する。巣の形、大きさ、作り方、など種類によって異な るが、きわめて巧緻である。森の中や水の上、縁の下、室内など どこにでも囲を張る。露のついた巣、光に輝く巣などは美しい。
【例句】
眼前に蜘の巣かかり夕山河
川端茅舎「春水光輪」

塵取の手にも夕べの蜘蛛の糸
鈴木花蓑「同人句集」

アイスホッケー 三冬

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【子季語】
【解説】
氷上のスケート競技の一種。六人一組の二チームが、木製のステ ィックを使ってバック(ゴム製の黒い円盤)を敵ゴールに入れ、 得点を競う。

夏鴨(なつがも)三夏

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【子季語】
軽鴨、黒鴨、夏の鴨、鴨涼し【解説】
夏の鴨には、軽鴨のように四季を通して棲むものと、渡り残った 鴨がある。本州、四国、九州などでは渡り残った鴨が留鳥として 繁殖し、四季通して日本で過ごす。

年越(としこし)暮

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【子季語】
年越す、大年越、年移る
【解説】
大晦日の夜、眠らずに新しい年を迎えること。除夜の鐘を聞きな がら年越そばを食べるというのもこの夜の慣わしの一つ。古くは 節分の夜のことをいった。
【例句】
あたなしに打越す年や雪礫
宗因「宗因発句集」

年越の夢路にさへや老の坂
風虎「一字幽蘭集」

年こしや余り惜しさに出てありく
北枝「草庵集」

捕鯨(ほげい)三冬

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【子季語】
鯨突き、鯨見、一番銛、二番銛、勇名取、捕鯨船、鯨番
【解説】
日本の捕鯨のはじまりは江戸時代の初めで、紀州太地浦で行なわ れた。肉は食用、脂肪からは油をとる。鯨の古名は勇名といい、 銛突や網による勇壮な勇魚取であった。最近は資源保護のため捕 獲が制限されている。鯨は、冬になると日本の近海に回遊してく る。
【例句】
一番は逃げて跡なし鯨突き
太祇「太祇句集」

突留た鯨や眠る峰の月
蕪村「落日庵句集」

山おろし一二のもりの幟かな
蕪村「落日庵句集」

菊枕(きくまくら)晩秋

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【子季語】
菊の枕、幽人枕
【解説】
干した菊の花を入れて作った枕。摘んだ花を陰干しにしてよく乾 かし枕の中味にする。ほのかに菊の香る枕は、安眠の効用もある。 虚子の長寿を願い、菊枕を贈った杉田久女 のことはつとに知ら れている。
【例句】
比の千代を今日の馳走よ菊枕
季吟「庵桜」

白妙の菊の枕を縫ひ上げし
杉田久女「杉田久女句集」

ちなみぬふ陶淵明の菊枕
杉田久女「杉田久女句集」

菊慈童の思ひに菊の枕かな
青木月斗「時雨」

遠足(えんそく、ゑんそく)晩春

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ensoku
【解説】
春のあたたかな一日、幼稚園、小学校などの課外行事として郊外 などで遊ぶこと。リュックを背負い水筒をぶら下げて歩く子ども たちの様子は今も昔も変わらない。四月頃が好適である。
【例句】
遠足の富士見ゆるとて囃しけり 
嶋田青峰「青峰集」

秋の蠅(あきのはえ、あきのはへ)三秋

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【子季語】
残る蠅、後れ蠅
【解説】
夏は特にうるさいと思われる蠅も、秋冷の頃ともなれば、流石に 元気を失い弱々しい。その存在感もうすれ、じっと止まっている のを見ると、何やらもの悲しくなる。
【例句】
草庵の弱りはじめや秋の蠅 
丈草「幻の庵」

寝ころべば昼もうるさし秋の蠅
桃隣「古太白堂句選」

飯もれば這って来るなり秋の蠅
蓼太「蓼太句集初編」

屏風はる糊のかはきや秋の蠅 
雨柳「野梅」

薬つぎし猪口なめて居ぬ秋の蠅 
杉田久女「杉田久女句集」

孑孑(ぼうふら)三夏

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【子季語】
ぼうふり、棒振虫
【解説】
蚊の幼虫で溝、池、水槽などの淀んだ水にすむ。尾に呼吸管をも ち、棒を振るような格好で浮いたり沈んだりするので、ぼうふり とも言う。一週間位で羽化し成虫となる。
【例句】
身やかくてぼうふり虫の尻かしら
路通「草庵集」

ぼうふりやなまなか澄める腐れ水 
太祇「太祇句選後篇」

ぼうふりの水や長沙の裏借家
蕪村「新花摘」

棒振や少し日のさすたまり水
嘯山「葎亭句集」

孑孑や日にいく度のうきしづみ
一茶「七番日記」

孑孑や松葉の沈む手水鉢 
正岡子規「季語別子規俳句集」

孑孑のかがやく尻を水のうへ
高田正子「花実」

冷し瓜(ひやしうり)三夏

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【子季語】
瓜冷す
【解説】
もともとは真桑瓜を冷したもののこと。今では冷蔵庫などで冷す が、井戸水や清水で冷す瓜やメロンにこそ格別の味わいがある。
【例句】
人来たら蛙となれよ冷し瓜
一茶「一茶俳句集」

冷し瓜二日立てども誰も来ぬ
一茶「文化句帖」

瓜冷す井を借りに来る小家かな
几董「井華集」

故郷や瓜も冷して手紙書く
長谷川零余子「雑草」 

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