【子季語】
水芸
【解説】
水を使って涼しさを演出する歌舞伎の狂言のこと。舞台に大きな水槽を設け、その中で争いごとを演じるなどの工夫がなされた。
カテゴリーアーカイブ: d生活
冷房(れいぼう、れいばう )晩夏
箱庭(はこにわ、はこには)三夏
【子季語】
盆山
【解説】
方形や円形の小さくて浅い箱の中に土を入れ、小さな木を植え庭園の風景を写し取ったもの。そのなかの草木が青々と水を湛えたさまはいかにも涼しげである。
飯饐える(めしすえる)三夏
【子季語】
饐飯、煮物饐える、汗の飯、飯の汗
【解説】
夏の暑い盛りは飯が饐えるのが早くなる。昔は飯を飯笊に入れて涼しい所に吊るしたりしていた。
水番(みずばん、みづばん)仲夏
【子季語】
堰守、夜水番、水番小屋、水盗む、水盗人、水守る
【解説】
田に引く用水を、よその田に盗まれないように見張りすること。夏の盛り、農家では田水が不足しがちで水泥棒が現れたりした。
【例句】
銀河天に高張立てし水の番
泉鏡花「鏡花全集」
水番の大ごゑわたる朝田かな
五十崎古郷「古郷句集」
がたと鳴る水番小屋の掛時計
高田正子「花実」
袋掛(ふくろかけ)三夏
誘蛾灯(ゆうがとう、いうがとう)晩夏
【解説】
田畑や庭園などに設け、夜に点灯して蛾などの昆虫を集め捕殺する装置。殺虫剤の発達により、現在では発生予防用と果樹園害虫防除、夜間営業の店などのほかは、ほとんど使用されなくなった。
母の日(ははのひ)初夏
麦扱(むぎこき)初夏
【子季語】
麦扱機
【解説】
刈り取った麦の穂を落とす作業のこと。かつては、金属または竹製の歯を櫛状に並べた千歯扱きという器具に麦の穂をかけて引っぱった。足踏み式の脱穀機の時代もあったが、近年では全て機械化されている。
【例句】
麦扱や暫く曇る塀の先
非群「類題発句集」
時の記念日(ときのきねんび )仲夏
【子季語】
時の日
【解説】
六月十日。一九二〇年にはじまる。六七一年、天智天皇のとき、漏刻(水時計)を設置して時刻制度を定めた日が四月二五日(太陽暦六月十日)であったいわれに基づく。