【子季語】
ましら酒
【解説】
猿が貯えておいた木の実が、木の洞や岩の窪みの中で雨滴と共に 醸され酒のようになったもの。狩人や樵が味わったというが、空 想的な季語でもある。山深い暮らしぶりの雰囲気がある。
【例句】
猿酒に一日山を休みけり
島田青峰「青峰句集」
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障子洗ふ(しょうじあらう、しやうじあらふ)仲秋
【子季語】
障子干す
【解説】
冬近く、障子を張り替えるために古い障子紙をはがす。農家では 川や池などに浸したり、都会では庭先や風呂場で洗う。障子の桟 をきれいにするのである。
【例句】
淡海の辺波に洗ふ障子かな
日野草城「青芝」
藁仕事(わらしごと)三冬
【子季語】
藁綯う、藁沓編む、筵織る、藁打つ、俵編む
【解説】
秋に収穫した稲などの茎を乾燥させ、それでいろいろなものをつくる。冬場、外でのでの作業が制約される農家にとって春の農作業に必要な縄や筵などを作る大切な仕事となる。
冬シャツ(ふゆしゃつ)三冬
【子季語】
毛シャツ、冬襯衣
【解説】
冬に暖を得るために上半身に着る肌着。広くは中着としてのワイシャツなどもいう。綿ばかりではなく、ウールのものなどもある。
ヨット 三夏
障子(しょうじ、しやうじ)三冬
襟巻(えりまき)三冬
添水(そうず、そふづ)三秋
【子季語】
僧都、ばつたんこ、鹿威し、兎鼓
【解説】
竹筒に水を引き入れ、たまった水の重みで、傾いだ竹が石などを打ち音を立てるようにした装置。その音で田畑を荒らす鳥獣を追うもの。今は庭園などに設けて音を楽しむ。
秋風の水を切るかと添水哉
蓼太「句集一」
立去れば五歩に聲ある添水哉
几菫「井華」
紙を漉く里に音ある添水かな
河東碧梧桐「碧梧桐句集」
掛け替へて大きな音の添水かな
長谷川櫂「蓬莱」
年末賞与(ねんまつしょうよ、ねんまつしやうよ)暮
【子季語】
ボーナス、年末手当
【解説】
給与の他に支給される会社や団体の賞与のこと。年越しの用意や新年の準備に心待ちにされる。
【例句】
懐にボーナスありて談笑す
日野草城「昨日の花」
種浸し(たねひたし)晩春
【子季語】
種かし、種浸ける、種浸け、種ふせる、籾つける
【解説】
苗代に蒔く籾種を、俵やかますにいれたまま、発芽を促すため二週間程水に浸すこと。米つくりの中でも大切な作業。
【例句】
種かしや太神宮へ一つかみ
其角「五元集」
籾ひたす池や極まる志摩二郡
荷兮「曠野後集」
種ひたす池うち匂ふ日和かな
可云「新類題発句集」
古河の流引きつつ種ひたし
蕪村「連句会草稿」



