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季語と歳時記

きごさい歳時記

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鋤焼(すきやき)三冬

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【子季語】
牛鍋、魚すき、沖すき、鳥すき、饂飩すき
【解説】
寒い冬には滋養となる。鉄鍋を使うのは、鋤の上にのせて焼いたということの名残りか。焼き豆腐、白滝、葱、麩、春菊、などを加え、割り下には、醤油、味醂砂糖の味付け。文明開化の頃より、庶民に親しまれ、野趣もある。
【例句】
すき焼や浄瑠璃をみて泣いてきて
長谷川櫂「蓬莱」

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煮凝(にこごり)三冬

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【子季語】
煮凍、凝鮒
【解説】
煮魚をその煮汁とともに一晩置いて凝固させた料理。また、魚や野菜を煮汁と一緒に、寒天や食用ゼラチンで固めたものもいう。サメ・カレイ・ヒラメ・アンコウ・タイ・スッポン・コチなど、ゼラチン質を多く含む魚を用いる。
【例句】
煮凍や簀子の竹のうす緑
其角「五元集」

煮凍りへともに箸さす女夫かな 
召波「其雪影」

煮凍りや格子のひまを洩る月夜
雁宕「続明鳥」

煮凍りや精進落つる鐘の声  
几董「続明鳥」

煮凝や深閑として鍋一つ
長谷川櫂「初雁」

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茎漬(くきづけ)三冬

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【子季語】
菜漬、葉漬、近江漬、茎の桶、茎の石、茎の水、茎圧す、古漬、青漬、顔見世茎
【解説】
茎や葉のついたまま塩漬にした保存食。野沢菜、京都の壬生菜、広島菜、九州の高菜などがある。汁物やラーメンなどと一緒に食しても風味があってうまい。漬ける桶を茎の桶、重石を茎の石という。 
【例句】
君見よや我が手いるるぞ茎の桶 
嵐雪「玄峰集」

茎漬や妻なく住むを問ふおうな
太祗「太祗句選」

後妻のことごとに問ふ茎菜かな
召波「春泥発句集」

茎漬の氷こごりを歯切れかな
一茶「九番日記」

茎漬やその浅緑深緑
巌谷小波「さゞら波」

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炬燵(こたつ)三冬

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【子季語】
掘炬燵、置炬燵、敷炬燵、切炬燵、電気炬燵、炬燵櫓、炬燵蒲団、炬燵切る、炬燵張る、炬燵開く、炬燵板
【解説】
日本に古くからある暖房器具。近頃は電気炬燵がほとんどだが、昔は、床を切って炉を設け櫓を据えて蒲団をかけ暖を取った。また櫓の中に火種をいれた中子を置いて、蒲団をかぶせたものを置炬燵と言った。
【例句】
住みつかぬ旅のこゝろや置火燵
芭蕉「勧進牒」

きりぎりすわすれ音になくこたつ哉
芭蕉「蕉翁全伝」

寝ごゝろや火燵蒲団のさめぬ内
其角「猿蓑」

つくづくとものゝはじまる炬燵哉
鬼貫「鬼貫句選」

草庵の火燵の下や古狸
丈草「丈草句集」

淀舟やこたつの下の水の音
太祇「太祇句帖」

巨燵出て早あしもとの野河哉
蕪村「蕪村俳句集」

腰ぬけの妻うつくしき巨燵かな
蕪村「蕪村俳句集」

猫老て鼠もとらず置火燵
正岡子規「子規句集」

美しき妻驕り居る炬燵かな
尾崎紅葉「紅葉句集」

世の様の手に取る如く炬燵の間
高浜虚子「六百五十句」

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悴む(かじかむ) 晩冬

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【子季語】
悴ける、こごゆ
【解説】
冬の冷気のため、手足が思うように動かせなくなる状態。ひいてはその状態が心にまで及ぶことがある。
【例句】
飴なめて流離悴むこともなし
加藤楸邨「野哭」

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木の葉髪(このはがみ)初冬

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【解説】
夏の紫外線や暑さで髪の成長が阻害され、晩秋から初冬にかけて抜け毛が多くなる。それを木の葉が落ちるのにたとえていう。季節感と相まって侘しさを感じる。
【例句】
木葉髪文芸長く欺きぬ
中村草田男「長子」

よき櫛の我が身と古りぬ木の葉髪
松本たかし「石魂」

木の葉髪大木のごと横たはる
長谷川櫂「初雁」

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竹馬(たけうま)三冬

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【子季語】
高足、たかし、鷺足
【解説】
二本の竹の棒の中ほどに、足を乗せる横木を取り付けたもの。その一本ずつに足を乗せてバランスをとる。器用な子ほど横木の位置を高くして大またで歩き回る。
【例句】
竹馬の影近づきし障子かな
松本たかし「松本たかし句集」

竹馬の羽織かむつてかけりけり
原石鼎「花影」

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顔見世(かおみせ、かほみせ)仲冬

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【子季語】
歌舞伎顔見世、面見世、足揃、歌舞伎正月、芝居正月
【解説】
江戸時代、役者と劇場の契約は十一月から一年間で、十一月興行に新たに契約を結んだ俳優が勢揃いし、その顔ぶれを見せることからこうよばれた。初日は午前二時ころから興行があった。現在は京都、南座の十二月興行にその雰囲気が残る。
【例句】
顔見世は世界の図なり夜寝ぬ人 
西鶴「花みち」

顔見世や戻りにそしる雪の寸 
来山「乙矢集」

顔見世や子々孫々も此の桟敷 
太祗「葎亭画賛集」

旅立ちや貌見世の火も見ゆるより
蕪村「蕪村遺稿」

かほみせや矢倉に起る霜の声
几薫「井華集」

顔見せや人の中より明烏 
一茶「七番日記」

顔見世の楽屋入まで清水に
中村吉右衛門「ホトトギス雑詠選集」

顔見世の前景気とはなりにけり
日野草城「花氷」

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探梅(たんばい)晩冬

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【子季語】
梅探る、探梅行、春の便り
【解説】
春を待ちかねて、まだ冬のうちに早咲きの梅を求めて山野に入ること。枯れ尽くした大地の中に春の兆しを探す心映えを尊ぶ。寒気の残る山野を、一輪の梅を探し求める姿は、人生の真を追い続ける心の旅にも似ている。
【例句】
香を探る梅に蔵見る軒端哉
芭蕉「笈の小文」

打ち寄りて花入探れ梅椿
芭蕉「句兄弟」

探梅の人が覗きて井は古りぬ
前田普羅「新訂普羅句集」

大仏のうしろの山の梅探る
長谷川櫂「果実」

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網代(あじろ)三冬

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【子季語】
網代床、網代木、網代簀、網代守、網代杙
【解説】
主に鮎の稚魚である氷魚を捕るために用いられた。読んで字のごとく網の代わりに柴、竹などを編んで端に簀を設け魚を捕る漁法である。宇治川、滋賀県の田上川の網代がよく知られる。
【例句】
しづかさを数珠もおもはす網代守
丈草「猿蓑」

魚ぬすむ狐のぞくや網代守 
太祇「太祇句選後扁」

三か月と肩を並べてあじろ守
一茶「七番日記」

鳥ないて水音暮るる網代かな
蕪村「落日庵句集」

網代木のそろはぬかげを月夜かな
白雄「白雄句集」

網代木は幽かに水を奏でけり
長谷川櫂「虚空」

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