【子季語】
笄打/箆打/つくし打/ねん棒
【解説】
冬の子供の遊び。根木というとがった棒やへらを地面や雪に突き刺して、相手の根木を倒せば勝ちになるというもの。
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寒糊(かんのり) 晩冬
【子季語】
寒炊糊/寒糊炊く
【解説】
寒中に作った糊のこと。寒中の水には雑菌が少なく、腐りにくいといわれる。できた糊は三年ほど寝かせて使われる。糊が命の表具などに使われる。
黄蜀葵搗く(おうしょっきつく/わうしよくきつく) 三冬
【子季語】
とろろあふひ搗く
【解説】
トロロアオイの根を搗いて、ネリといわれる粘液を抽出すること。紙を漉くさいの原料液にはネリといわれる粘液を混ぜることで、均等な厚さの和紙を製することができる。
寒搗(かんづき) 晩冬
【解説】
寒中に米を搗いて精米すること。寒中に搗いた米にはこくぞう虫がわかないといわれた。
車蔵ふ(くるまかこふ) 初冬
【子季語】
車しまふ/車棄つ
【解説】
雪国では冬季間、積雪のため荷車やリヤカーなどが使えなくなるので、それらをしまって橇などを運搬手段とした。トラックが普及した現在では、車を納屋などにしまうこともなくなった。
馬下げる(うまさげる) 初冬
【子季語】
馬下
【解説】
冬になって牧場を閉鎖して、牛や馬を牛舎や厩におろすことをいう。秋の季語「牧閉す」と同じようであるが、こちらは冬に入ってからの作業。
斧仕舞(おのじまい/をのじまひ) 暮
【解説】
手斧仕舞樵の仕事納めのこと。仕事に使う斧や鋸は油を引いて片付け、山の神にご馳走や神酒をささげて、一年の無事を感謝する。
丸太曳(まるたひき) 晩冬
【子季語】
丸太出し/薮出し
【解説】
伐採した丸太を筏場まで運ぶこと。雪の斜面を滑らせたり、牛馬に曳かせたりする。
棕櫚剥ぐ(しゅろはぐ) 初冬
【子季語】
棕櫚剥く
【解説】
棕櫚箒や棕櫚縄などの材料にするため、棕櫚の皮を剥ぐこと。農閑期などを利用した冬の作業である。
枝打(えだうち) 三冬
【子季語】
枯木卸
【解説】
杉や檜の枝を切り落として、板にしたとき節目がないようにする作業をいう。木に登って鉈や鋸を使う危険な重労働である。