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季語と歳時記

きごさい歳時記

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去年(こぞ) 新年

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【関連季語】
去年今年
【解説】
年が改まったあとで振り返る古い去年のこと。過ぎ去った年を惜しむ季語でもある。
【例句】
高砂や去年を捨てつつ初むかし
鬼貫「七車」

梅の花去年からこぼす垣根かな
大魯「几董初懐紙」

埋み火の去年と成りけりそれながら
月居「月居七部集付」

旧年を坐りかへたる机かな
志田素琴「山萩」

葉牡丹に少し残れり去年の雪
岡本松濵「松濱句抄白菊」

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去年今年(こぞことし) 新年

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【関連季語】
去年
【解説】
大晦日の一夜にして去年と今年が入れ替わること。去年といい、今年というのであるから、年がすでに改まった新年の季語。
【来歴】
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
【例句】
雲横に去年の今年の花や空
鬼貫「七車」

若水や流るるうちに去年ことし
千代女「千代尼句集」

此うへの夢は覚えず去年ことし
鳳朗「鳳朗発句集」

去年今年貫く棒の如きもの
高浜虚子「六百五十句」

いそがしき妻も眠りぬ去年今年
日野草城「人生の午後」

籠編むや籠に去年の目今年の目
久米三汀「返り花」

去年今年袂にのこる紙の銭
石橋秀野「桜濃く」

かすかにも胸いたみつつ去年今年
石田波郷「惜命」

ずたずたの大地に我ら去年今年
長谷川櫂「新年」

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正月(しょうがつ、しやうがつ) 新年

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【子季語】
祝月、元月、はつつき、初春月、初空月、正陽月、春正月、王春、開春、発歳、芳春、初節、王正、月正、天正、地正
【解説】
一年の一番初めの月、つまりいちがつのこと 。お正月と「お」をつけて呼ぶのはこの月だけ。松飾を立て、鏡餅を飾り、雑煮を食べて一年の無病息災を願う。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
膳立てもまだ正月の匂ひかな  
支考「誹語曾我」

正月も身は泥のうなぎかな 
嵐雪「其角歳且糠」

正月や霞にならぬうす曇
許六「五老文集」

正月や皮足袋白き鍛冶の弟子
闌更「半化坊発句集」

正月の顔に成りけり小職人
樗良「題林集」

一酔に正月暮れし思ひかな
青木月斗「昭和文学全集」

正月や皹の手洗ふねもごろに
杉田久女「杉田久女句集」

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新年(しんねん) 新年

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【子季語】
年新た、新玉、年始、年立つ、年明く、年改まる、年来る、年迎ふ
【解説】
始まったばかりの年のこと。年の始め。一月、正月とほぼ重なる。新しい年神を迎えてさまざまの行事がある。
【例句】
はる立つや新年ふるき米五升
芭蕉「三冊子、蕉翁句集」

いぬとさるの世の中よかれ酉の年
芭蕉「句解参考」

誰が聟ぞ歯朶に餅おふうしの年
芭蕉「甲子吟行」

年たつや家中の禮は星づきよ
其角「去来抄」

春たつや静に靏の一歩より
召波「春泥句集」

年立や雨おちの石凹む迄
一茶「文政句帖」

花屋出て満月に年立ちにけり
渡辺 水巴「渡辺水巴句集」

この星にまた新しき年起こる
長谷川櫂「虚空」

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