【子季語】
賀状/年始状/賀表/年賀郵便/年賀電報/年賀はがき/賀状配達
【解説】
年賀を表するためにやりとりするはがきや手紙のこと。年末の期限までに出せば、元旦にいっせいに配達される。旧知の友の消息なども知ることができる。どさりと届いた年賀状を一枚一枚読むのも、正月の楽しみの一つである。
【例句】
枕辺へ賀状東西南北より
日野草城「人生の午後」
検索結果: "電"
行火(あんか/あんくわ) 三冬
【子季語】
ねこ/猫火鉢/電気行火
【解説】
炭火を入れ、それに布団をかけて手足をあたためる道具。掘り炬燵と違って、どこへも移動できるので便利。電気行火などは寝具を暖めるのにも使われる。
鰹の烏帽子(かつおのえぼし/かつをのえぼし) 晩秋
【子季語】
電気くらげ
【解説】
俗に言う「電気クラゲ」のこと。正式にはカツオノエボシ科のクラゲ。烏帽子の形をした十センチの青藍色の浮き袋で浮き、そこから十センチの触手・生殖体・感触体などのひも状のものをあまた垂れ下げる。触手の毒性は非常に強く、刺されると激しく痛む。その際、皮膚が火ぶくれのようになることから「電気クラゲ」と呼ばれるようになった。自分の力で泳ぐことはせず、浮き袋をしぼませたり、帆のように風を受けて進む。鰹が到来する頃、暖流に乗り日本にやってくるので「鰹の烏帽子」という。
湯気立(ゆげたて)三冬
【子季語】
加湿器
【解説】
部屋の乾燥を防ぐため、蒸気を発生させること。火鉢に薬罐をかけたり、市販の電気加湿器を用いたりする。風邪の予防に有効である。
湯気立てゝひそかなる夜の移りゆく
清原枴童「ホトトギス雑詠選集」
湯気立てて起居忘れし如くなり
松本たかし「松本たかし句集」