【子季語】
稲掛/掛稲/稲塚/稲叢/稲堆/稲垣/干稲
【解説】
刈り取った稲を稲架などに掛けて、天日で乾燥させること。近頃では、火力で乾燥させることが多いが、米のうま味は天日乾燥のほうがはるかに勝る。
【例句】
松原に稲を干したり鶴の声
才麿「椎の葉」
かけ稲や大門ふかき並木松
太祇「太祇句選後篇」
かけ稲に鼠鳴くなる門田かな
蕪村「安永四年句稿」
かけ稲やあらひあげたる鍬の数
白雄「白雄句集」
稲かけし夜より小藪は月よかな
一茶「文化句帖」
【子季語】
稲掛/掛稲/稲塚/稲叢/稲堆/稲垣/干稲
【解説】
刈り取った稲を稲架などに掛けて、天日で乾燥させること。近頃では、火力で乾燥させることが多いが、米のうま味は天日乾燥のほうがはるかに勝る。
【例句】
松原に稲を干したり鶴の声
才麿「椎の葉」
かけ稲や大門ふかき並木松
太祇「太祇句選後篇」
かけ稲に鼠鳴くなる門田かな
蕪村「安永四年句稿」
かけ稲やあらひあげたる鍬の数
白雄「白雄句集」
稲かけし夜より小藪は月よかな
一茶「文化句帖」
【子季語】
稲刈る、田刈、夜田刈、陸稲刈、鎌はじめ、早稲刈、中稲刈、晩稲刈、稲舟、稲車、刈稲、小田刈る、秋田刈る、収穫、稲刈鎌、稲刈機
【関連季語】
稲、稲干す、稲架、稲扱、籾、新藁、藁塚
【解説】
秋、熟れた稲を刈り取ること。昔は大勢が出て鎌で刈り取ったが、今は稲刈り機が主流である。田植と並ぶ農家の大きな仕事である。刈った稻からしんまいをとる。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【例句】
世の中は稲刈る頃か草の庵
芭蕉「続深川」
みるうちに畔道ふさぐ刈穂哉
杉風「句兄弟」
稲刈れば小草に秋の日のあたる
蕪村「夜半叟句集」
落日が一時赤し稲を刈る
青木月斗「改造文学全集」
inekari