リレーエッセイ026 柚子湯 岩井善子
今年、初めて季語と歳時記の会で子供俳句大会を行った。子供達の俳句は素直で本当に言いたいこと、思ったことをずばりといってくるので、直球を受けたときのように胸にずしんと来る。
寄せられた投句の中で言葉だけでは物足らず紙のあいたところに思いの丈を絵に描いてくる子供たちが何人かいた。パソコンに子供たちの俳句を入力しているうち、ふと案が浮かぶ。冊子のカットに使いたい。表紙はこの絵でいこう。投句の用紙を見ているうちこちらに届くものがある。絵を募集したわけでないので、なかなかスキャンにも技術が必要で大変だったが、子供たちのおかげで良い出来となった。
クリスマスやお正月を前に、家庭行事としても少し影の薄い存在の柚子湯だが、知人の家の子供が言った言葉が忘れられない。「ああ、平和の匂いがする」子供は天性の詩人だ。(季語歳スタッフ、写真=柚子)
