月間「俳句」十二月号に必読の記事三つ
① さる十月十三日、丸谷才一さんが急逝されました。当会代表の長谷川櫂にとって、小説家丸谷才一は、俳諧の人、玩亭先生としての交流がありました。それは、40年以上前に安東次男、大岡信らでスタートした「歌仙の会」。会は、錚々たるメンバーが連衆として参加しました。安東次男亡き後は、大岡信が捌き手となり、丸谷才一(玩亭)、岡野弘彦(乙三)の三人で長らく歌仙を巻き、昨年から捌き手を長谷川櫂が引き継いだのでした。
「追悼・丸谷才一、玩亭先生、さやうなら」(長谷川櫂=P140)は、五巻の歌仙を通じてのエピソードや人柄や付句の描写のなかに、丸谷才一さんが文学者以前に人としてたいへん魅力的であることが書かれています。どうぞ、多くの人たちに読んでいただきたい。・対岸の人なつかしき花の河 玩 長谷川は丸谷さんの句稿の選句を託され、いずれ『八十八句』という丸谷才一句集が出版されるそうです。
凩や旧仮名でいふさようなら 櫂
② 大木あまり理事の特別作品21句「手袋」(P42)にもご注目下さい。・類想を突きに小鳥来たりけり・収骨のごとき仕草や秋の耕・猫の爪切って飛ばして火の恋し・手袋の片っぽがない君がいない・子供らと焚火のしたきお寺かな
③ 季語歳が連載する「季語検定」は、冬、歳末の季語に関わる問題10問。季語の落とし穴は、「年取り」です(P230)
