月刊「文藝春秋」6月号に長谷川櫂季語歳代表のインタビュー

「孫と句会」の悦楽時間 を掲載!
『大人も読みたい 子ども歳時記』(小学館刊)の発売後、子どもの俳句についての話題があちこちから聞えて来るようになった。「文藝春秋」6月号のインタビューは、P274-280の7ページを割いて、子ども俳句の魅力について、例句を引いて、言葉の工夫や子どもならでは想像力を、具体的に示して面白さを語っている。子どもの俳句とは、子どもにしか作れないものでないといけない。また、大人が読んでも面白いものでなくてはならない、という基準とともに、子どもに「季語」をどのように教えたらよいかという示唆に富んだ内容が展開されている。
途中、季語歳の理事でもある小山正見先生の、実際の「教室での句会のやり方」についてのインタビューが挿入されていて興味深い。入学してまだ4日目の小学一年生に俳句をどのように教えるのか?なるほど、と思わず唸ってしまう。小学校に入った途端に俳人としての手ほどきを受けると、その先、日々の感心の持ち方が変わることは確かである。小山先生の句会は、提出句は1句だけど、選句は5句。少しでもたくさんの句が選ばれ、自分の句が選ばれない子どもを少なくするためだそうだ。「子どもにとっては、句への評価は、自分への評価なんです」と小山先生。
さらに、俳句を媒介にどのようなコミュニケーションが出来るか、話は次々に展開する。話題のランドセル俳人、小林凛君のエピソードも登場。そして、最後に俳句の三つの効用が語られる。一つ目は自然をよく観察するようになること。二つ目は、相手が何を感じたのか、想像する習慣が身につく。同時に自分の感じ方が絶対ではないことを悟るので、謙虚になる。三つ目は言葉に対する理解力が非常に高まるということ。言葉というのは心から生れるものなので、言葉に接することは、相手の心に接することになる。大人と子どもの俳句を通じてできる繋がりと広がりは、多くのことをもたらしてくれる。「文藝春秋」6月号をぜひお読みください!(西川遊歩記)
◆掲載句
せんぷうきあああああああおおおおお 山本咲良(小3)
水でっぽううらぎらないとつまんない 古川豪(小5)
カレンダー一枚全部夏休み 武田泰輝(小5)
着膨れやチャック開けるとまたチャック 住吉愛子(小5)
冬の日はずうっと風が旅してる 中山乃維(小5)
あついでしょスイカをどうぞごせんぞ様 上田有紗(小3)
捨てられし菜の花瓶でよみがえり 小林凛
