第1回きごさい講座+句会の報告
第1回きごさい講座+句会が1月18日(日)、神奈川近代文学館ホールが開かれ、長谷川櫂の講座「恋する二月」につづいて句会が行われました。講座の内容は近刊の「歳時記学」第7号に掲載してあります。
初めての試みでしたが、お集りいただいたみなさま、いかがでしたか。ご感想、ご意見があれば、きごさい事務局へお知らせださい。会の運営にご協力いただいたスタッフのみなさま、ありがとうございました。第2回以降もよろしくお願いします。
句会の入選句(選者=長谷川櫂)、次のとおりです。
【特選】
玄関の小さな靴も年賀客 若土裕子
羽衣のやうなる紙を漉きあげん 金澤道子
囲まれて柚子恐しき柚子湯かな 趙栄順
寒紅や女がほれる女形 岩﨑ひとみ
眩しさや引くほどに凧翻る 飯塚よし枝
人日や人を訪ねず客も来ず 山田洋
乾鮭や野太き魂をなほ蔵す 神谷宣行
富士山は水の塊り春きざす 西川遊歩
太箸のいよいよ太し老二人 藤英樹
人類のあげて愚かに流行風邪 上村幸三
樏のこころもとなき一歩かな こんどう静江
【入選】
影ほどのあはきをつまみ切山椒 葛西美津子
家計簿の書き初めなりお年玉 山中澄江
鎌倉の寺のうちなる大根畑 南川閏
寒の水一番奥の歯に沁みる 山本雅子
嘴寄せて恋の白鳥ハートなす 伊藤涼子
南天の瘤も削りて祝箸 北島正和
風折れて雪折れてなほ水仙花 本谷厚子
着ぶくれてくみし易しと見くびられ 西川遊歩
少女には非ねどこころ春を待ち 藤野侃
金屏にこごみたらの芽描かばや 川村玲子
手を浸し我在るを知る寒の水 牧原祐三
煮こごりの瞬時に溶ける口の中 山本雅子
鮟鱇の困りきつたる顔ならん 趙栄順
初泣の顔をのぞけばもつと泣く 葛西美津子
愛されてゐるとも知らず海鼠かな 上村幸三
蠟梅の枯葉残らず落しやる 広瀬佑子
【選者の一句】
初空や日本中に敵幾人 長谷川櫂
