第5回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式が開催されました
「第5回きごさい全国小中学生俳句大会」の表彰式が、2月28日に神奈川県立近代文学館のホールにて開催されました。今年から、日本学校俳句研究会との共同開催となり、新たに学校の先生のチームが選ぶ特別賞も新設され、投句数も昨年の3倍に増えました。
大会は、小山正見大会実行委員長の挨拶からスタート。「ここにいる選に入ったみなさんは、応募者の100人に1人という確率ですから、そのことだけでも凄いこと」という言葉に大きくうなずく父兄や受賞者の姿が印象的でした。
表彰式は、長谷川櫂・季語と歳時記の会代表から、ひとりひとりに受賞句の書かれた表彰状が授与されました。その後、高田正子(俳人・季語歳理事)、小山正見(季語歳副代表、日本俳句研究会会長)、長谷川櫂の選者3人からそれぞれが選んだ受賞句の中から、会場に来ている人を中心に一句一句の丁寧な講評が行われ、また、特別賞については、日本学校研究会事務局長の山本新が代表して、それぞれの句の見どころを語りました。会場全員が熱心に耳を傾ける充実の時間でした。
最後に、俳句をメロディーに乗せて歌う元教員のバント「じんましんず」が、舞台に登場。7句分、7曲を事前に作曲し、ギターの伴奏と共に、楽しく、愉快に、しみじみと、俳句ソングを歌い盛り上げ、満員の会場から拍手喝采!受賞者全員がステージに上がり、記念撮影を行い、表彰式は無事終了しました。
今年は、研究会の学校の先生が数多く運営のお手伝いに来ていただいたので、受賞者と両親と先生方の微笑ましい交流風景が見られました。また、付き添いで来られたお母さんのひとりが帰り際に「娘の句についての(選者の方から)直接、お話をしていただいて感激しました」と笑顔で語られていました。
表彰式終了後、運営に関わったメンバーが集まり、来年以降の方向性について、話し合いました。季語歳と日本学校俳句研究会の大会共同開催を機会に、より教育現場に近いところから俳句教育に貢献していくことや、俳句大会参加校については、さらに全国の学校からの投句が広がるよう活動を進めていくことなどが、確認されました。(報告:西川遊歩)
【大賞】
世界地図の真ん中に置く金魚鉢 中1 藤井和真
【小山正見選】
特選 秋の雲一〇〇一体の喜怒哀楽 中3 加藤圭悟
特選 こたつから目だけ出す僕さがす母 小6 青谷総一郎
特選 秋彼岸先祖と話す糸電話 小3 川村允悠
特選 たけのこや天を貫く志 中1 藤田光基
特選 おねえちゃんさんまがきらいわたしすき 小2 竹田もあな
入選 とまとはねなつのたいよういただきます 小1 柏伊織
入選 ピストルがなったしゅんかん運動会 小5 國澤翔太
入選 はなもさくきょうからぼくも二年生 小2 脇田兼吾
入選 バタ足のしぶきが空の星になる 小3 中田深月
入選 ひまわりのたねがとれたらしんがっき 小3 角早耶香
入選 運動会ゴールテープをきりにゆく 小5 舩越華子
入選 鹿がいる催眠術をかけてみる 中3 滝澤咲紀
入選 おにがしまふっかつしちゃって神の旅 小3 亀井円太郎
入選 秋の恋甘くて苦い宇治抹茶 中3 湖城萌
入選 ぽっくりのすずがきこえる七五三 小1 福田安奈
入選 妹の笑顔と夏のオムライス 小5 武田叶愛
入選 白シャツに落ちない汚れ原爆忌 中3 中村広樹
入選 アイドルになりたいわたしのながれ星 小2 玉いあおい
入選 冬の朝庭一面の霜柱 中1 井上世翔
入選 組体操協力した空五月晴れ 小6 御厨沙良
佳作 赤トンボ伏見稲荷に化けてみる 中3 久野莉奈
佳作 ねこじゃらし遊び心をわしづかみ 小6 阿部朱里
佳作 阿修羅像眉間のしわは秋思かな 中3 塙拓未
佳作 風おどる夏のリズムと鼓笛隊 小6 児玉拓也
佳作 秋彼岸ノートにぎっしり二次関数 中3 遠藤綾
佳作 秋の風最終バトンは空高く 中2 髙橋歩
佳作 コスモスがゆれてピンクの海になる 中1 鈴木小梅
佳作 いってきますドア開け桜のカーペット 小6 小早川莉奈
佳作 小春日や幸せプリーズひとつまみ 小6 小杉美緒
佳作 かんらんしゃまどのわくから冬のにじ 小3 嘉門美羽
佳作 神無月悩みの数だけ窓明り 中1 滝下真央
佳作 たんぽぽの右肩上がりのわたの数 小6 奥村素晴
佳作 前まわりにんじゃになって秋の風 小3 宮澤結名
佳作 サングラスやさしい人もこわい顔 小5 長澤胡春
佳作 ふゆのよるわるい子どもは出ておいき 小2 長谷川もか
佳作 こうていのないしょばなしや草の花 小2 水野結雅
佳作 どんぐりは今日もどこかでせいくらべ 中3 加藤悠海
佳作 青い空指にとんぼの飛行場 小4 齊藤琴子
佳作 ナイターで監督きどりの父の指 中3 加藤鈴之助
佳作 水切りの石てんてんと子どもの日 小6 中村一帆
【高田正子選】
特選 太陽がかくれられない夏の空 中3 布居光
特選 息白しみんなの歌がひびく時 小4 虎谷和奏
特選 桜の木六年間を知っている 小5 上木貫太郎
特選 放課後はほこりの匂い冬が来る 中1 藤井和真
特選 セミのからへやの柱につけておく 小6 田中孝太朗
入選 清水のおみやげ売り場の新茶かな 中3 末吉彩奈
入選 ハードル走前足ピンと秋の空 小3 浦野友花
入選 あきの風このはのようにさむくなる 小3 石黒凉大
入選 秋雨はさびしいようとふってくる 小4 深井亜沙美
入選 冬の夜星の雫が輝やいて 中3 溝口正明
入選 息白しみんなで汽車になっている 小4 進藤彩花
入選 賞品の箱の大きいのうりょうさい 小4 岩城勇汰
入選 消防士くんれん開始冬の朝 小3 吉田大輝
入選 運動会レジャーシートの花畑 小6 町田優希
入選 あさがおがさくから今朝は早おきだ 小2 高谷承太郎
入選 花の種ふくろの中からはしゃいでる 小4 黒川雅弘
入選 さきすぎて学校の花あふれだす 小5 次田芽依
入選 校庭のはしっこにあるいちょうちる 小3 西広千華
入選 冬の朝楽しい話白くなる。 小4 伊藤大輝
入選 秋風がどんどん寒くなっていく 小6 佐藤秀伍
佳作 教科書が上から下になる冬隣 小5 鈴木和惟
佳作 夏が来るパレットいっぱい青色だ 中3 沖田玲菜
佳作 あげはちょう王者のようにひるがえる 中1 村松祐佳
佳作 こおろぎがみんなの心をあらいだす 小6 横川健勝
佳作 お父さんコーヒーのんで冬の朝 小3 三井優佳
佳作 ひまわりが空に向かえば夏がくる 中3 東山清流
佳作 ぼくだけに風をおくって扇風機 小6 森井朝都
佳作 泣いている 雨降りの日の 雪だるま 小5 角田ルーシー花怜
佳作 海の上いつもの空より星光る 小5 今井智章
佳作 いねの花小さく白くかがやくよ 小3 有村暖
佳作 マラカスでふぶきみたいな音だした 小4 松本貢輝
佳作 らいねんはてんぐをやりたいあきまつり 小1 寺前空
佳作 遠泳の兄へ手をふるすな遊び 小3 大指晴智
佳作 のんびりと私を抜かす赤とんぼ 中2 片岡彩音
佳作 クリスマス僕の心の鈴が鳴る 中2 トカチョフヤン
佳作 約束の友達来ないいわし雲 小4 竹元直大朗
佳作 かんらんしゃ後ろにかかる冬のにじ 小3 中原麟
佳作 上ばきがだんだん小さく秋きたる 小3 鈴木陽南子
佳作 あきらららたしざんできる一ねんせい 小1 まる田ふたば
佳作 まっくらな5時30分冬の空 小3 山本莉子
【長谷川櫂選】
特選 ピストルがなったしゅんかん運動会 小5 國澤翔太
特選 かんらんしゃ後ろにかかる冬のにじ 小3 中原麟
特選 青い海空といっしょにうごく秋 小6 西村春輝
特選 世界地図の真ん中に置く金魚鉢 中1 藤井和真
特選 白い息冬からの手紙とどいたよ 小5 箕田誠一郎
入選 宿題があと1ページ夏休み 小4 上岡ある
入選 みあげたら歩きたくなる秋の空 小3 末野美菜
入選 受験生たった一度の長い夏 中3 松橋里奈
入選 薬師寺のお坊さんこそ秋の雲 中3 赤澤菜月
入選 おもいとおもう二学きのランドセル 小2 山下颯汰
入選 秋風に乗り舞い踊る音符かな 中1 小松崎葵
入選 せんぷうき宿題の紙ふき飛ばす 小6 井上慈音
入選 梅の実がまだ緑色月曜日 小6 髙山萌
入選 秋の雲その一ひらを守りたい 中3 石引優介
入選 わかしてもすぐに無くなる麦茶かな 小4 藤井生
入選 運動会1人の勇気大切に 小4 すどう心
入選 リスを見た戦場ケ原秋の道 小6 大髙雪乃
入選 夏が来る全力部活水の中 中3 瓜生田航平
入選 ものほしざおにあめつぶひかるあきのかぜ 小1 若狭芙羽
入選 いわし雲フトンがわりに一休み 小5 豊武尚浩
佳作 空を見てふとでたひと言秋が来た 中3 大森良萌
佳作 風鈴の音で終わりを悟る夏 中3 野田美咲
佳作 とうめいなみずいろみどり冬の水 小3 山本莉子
佳作 雨上がり入道ぐもがわらってる 小2 まつ下そう太ろう
佳作 首をふるおふろやさんのせんぷうき 小3 橋本亜海
佳作 長すぎて食べきれないよ千とせあめ 小3 笹﨑心月
佳作 小春日やひこうきぐもの月曜日 小3 村松奏哉
佳作 渡り鳥一羽遅れてとんで行く 中1 桒田諒哉
佳作 日に焼けた私とノート夏休み 小4 城石礼奈
佳作 そら豆は空の色とはちがう色 小3 とみ田みずき
佳作 ぼくの犬散歩大好き天高し 小5 山田倫大朗
佳作 風ふいてどこまでもいくシャボン玉 中1 鈴木愛彩
佳作 向日葵が笑った日から夏が来る 中3 西垣萌子
佳作 入道雲野球ボールを飲みこんだ 小4 野口周磨
佳作 ねむれないベットがゆれる秋の船 小4 長濱丈
佳作 山眠る大きな声で起こしたい 中1 楊美雅
佳作 すいそうにタニシぐんだんひそんでる 小5 水野太洋
佳作 オオタカが黒いマントをひるがえす 小5 大谷淨見
佳作 あみ戸からとつぜん大きなせみの声 小6 西川知央
佳作 麦藁帽夏の相棒あの日から 中3 西川沙耶
【日本学校俳句研究会が選ぶ三十句】
特別賞 木っきんはやさしくひびく粉雪さ 小4 佐々木葵
特別賞 自転車のギア最大にして秋のくれ 小5 池澤慶悟
特別賞 秋の暮西日できらり管楽器 中3 伊藤綾香
特別賞 日焼けして子じかみたいなうす茶色 小5 小川瑠夏
特別賞 放課後はほこりの匂い冬が来る 中1 藤井和真
特別賞 がんばって!!家族で見守るせみの羽化 小4 笠井咲希
特別賞 寒風よ私のやる気は置いてって 中3 小俣菜摘
特別賞 大量のみかんの箱が祖母の愛 中1 佐々木泉実
特別賞 ちらかった部屋にひっそり秋の風 小4 宮澤絢音
特別賞 あきらららたしざんできる一ねんせい 小1 まる田ふたば
特別賞 一年のスタートにたつチューリップ 小6 福島彩夏
特別賞 しょくたくにつくしをかざるおかあさん 小2 國谷喜一
特別賞 セミの声ぼくの目覚ましぼくの朝 小6 川倉治樹
特別賞 冬の星静かに動くかんらん車 小4 松田美優莉
特別賞 秋の雨かさからはみ出るランドセル 小4 中山優凛
特別賞 七五三しゃしんをとる気になりました 小1 石井良拓
特別賞 鈴虫の音色吸い込む六等星 中3 山上優夏
特別賞 秋の空この手でつかむのぼりぼう 小3 伊藤春輝
特別賞 梅の実がまだ緑色月曜日 小6 髙山萌
特別賞 キャンバスにはみだす程の鰯雲 中3 岡野彩香
特別賞 背が伸びたあの子に会える夏休み 中3 坂本奈菜
特別賞 ペダルこぐ冬の勢い振りきって 中1 藤井和真
特別賞 秋の雲不機嫌になる仁王像 中3 下中修斗
特別賞 時間がねとけていってねもう秋だ 小3 成川愛花
特別賞 ビー玉に逆さに映す初夏の風 小6 細川花鈴
特別賞 夏休み最後の文字はていねいに 小5 佐藤桃香
特別賞 世界地図の真ん中に置く金魚鉢 中1 藤井和真
特別賞 コスモスや乙女心はバスの中 中3 岡野莉奈
特別賞 居間にいる祖母から香るみかんかな 中3 松崎仁美
特別賞 とんぼはねゆうびん局のおつかいだ 小4 舟山莉咲
