恋の俳句大賞(2018年後期)該当作なし
恋の俳句大賞、今回は該当作がありませんでした。投句総数983句。すでに2019年後期の応募を受け付けています。ふるってご応募ください。
【選者のコメント】
今回、いわば虚にいて虚を弄ぶだけの句が多くありました。恋の虚にいて恋の実に遊んでください。(長谷川櫂)
☆趙栄順 選
【特選】
また誰か恋に落ちたる朧かな 川辺酸模
春の風きみの瞳の中のぼく 青沼尾燈子
何度でも恋する庭に赤い薔薇 堤 善宏
子規の忌や恋も野球も赤が好き 中原壱朋
雪つぶて心変わりへ飛んでゆけ 小島寿々
【入選】
記念日はケーキの苺半分こ いちろう
春風が味方しているプロポーズ 光畑勝弘
鞦韆をおもいきり漕ぐ恋かしら 瀧澤久子
秋晴れやサンドイツチをほめらるる 佐々木健一
白息の二つ重なる観覧車 川辺酸模
訪ね来よ風船葛揺れやまず 佐々木健一
また恋のスタートライン日記買う 小島寿々
春ショールずつとあなたと歩きたく 永井和子
着ぶくれて君の隣に割り込みぬ 上田雅子
君待ちて港の如し月の舟 鹿沼湖
☆長谷川櫂 選
【特選】
恋人の前で弾けるしゃぼん玉 光畑勝弘
@弾けよ
無花果や大人の恋の難しさ いちろう
@難しさ、では。
君はもう振り返らない青き雪 小島寿々
@青き、が無理。
恋心焼いて半熟寒卵 ぐ
嘘をつく君のくちびる花薊 岩田満枝
【入選】
三日ほど妻のをらざる炬燵かな タカシ
恋の火をおへそにひめておんこの実 佐々木健一
クリスマスイブ初めて入る君の部屋 加々美 登
君の髪すれすれにとぶ草の絮 佐々木健一
まだ少し一緒に居たい晩年の春 田島千鶴子
着ぶくれて君の隣に割り込みぬ 上田雅子
君だけが輝いてをり冬景色 小島寿々
二両目の二つ目のドア春を待つ 矢作輝