恋の俳句大賞(2021年後期)は石浜西夏さん
恋の俳句大賞(2021年後期)は石浜西夏さんの次の句に決まりました。石浜さんにはクリストフル社の銀の写真たてを賞品としてお贈りします。
【大賞】
はるのゆきはたちのきみが舞いおりる 石浜西夏
【受賞者のコメント】
はたちか十九か、数字で悩みましたが年齢と一目でわかる『はたち』に。「恋」。苦手なジャンルですが、取り組んでみると色々な感情が込み上げてきて止まらなかったです。一度門前で挫けた俳句の道に、励みをいただきました。大賞を、本当にありがとうございました。
☆村松二本 選
【特選】
立春大吉鬼に恋していいですか 村上ヤチ代
蝋梅の香りを歩く二人かな 青沼尾燈子
告白は直訳めいて冬の虹 水野大雅
【入選】
花街に女のかざす時雨傘 山田蹴人
マフラーを巻かれそのまま腕の中 茂る
雑踏に君の笑顔やクリスマス 倉森信吉
偶然を恋の味方に春の風 矢作 輝
☆趙栄順 選
【特選】
右側の手だけだんだんあたたまる 瀧田絆菜
われ映る君の瞳見たしライラック 山下 守
窓に雪とける二人の時間かな 城内幸江
はるのゆきはたちのきみが舞いおりる 石浜西夏
恋を知る少女金魚にうちあけし 高津佳子
【入選】
立春大吉鬼に恋していいですか 村上ヤチ代
石鹸玉あなたへ息が続かない 三玉一郎
ただ横に居るだけでいい日向ぼこ 髙井珠佐
失恋のベリーショートや冬りんご 鹿沼 湖
同じ月観ている君へLINEして 横山理恵子
☆長谷川櫂 選
【特選】
秋日影イヤホンひとつ肩ならべ 紫檀
泣いて泣いて泣いても生きていた夏 鈴野蒼爽
はるのゆきはたちのきみが舞いおりる 石浜西夏
【入選】
君がゐて僕等二人の聖樹かな 円美々
三日月と金星と僕冬の恋 八田昌代
退屈な男と女春炬燵 武田百合
ありがとうは別れの言葉チューリップ 熊谷温子
亡き妻を想う父の詩冬の雲 宮崎江美
逢いたくて逢いたくなくて雪が降る 野原めぐみ
石鹸玉あなたへ息が続かない 三玉一郎
雪が降るあなたの肩の向こう側 野原めぐみ
ヴィオラヴィオラいつ振り向いてくれますか 石浜西夏
手花火やバケツの底に溜まる恋 渡辺鮎美