書初(かきぞめ) 新年
【子季語】
試筆、試毫、吉書、吉書始め、筆始め
【関連季語】
左義長
【解説】
新年に初めて文字や絵を書くこと。古くは元日、今では二日にめでたい詩や句を選んで書初めをする。書いたものが吉書。左義長の火にくべて高く上がると上達するといわれる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
大津絵の筆の始めは何仏
芭蕉「俳諧勧進牒」
ゆづり葉や口にふくみて筆始め
其角「俳諧勧進牒」
書初は女まじらぬ一間かな
露月「露月句集」
立札や上の一字を筆始
正岡子規「子規句集」