金鳳花(きんぽうげ) 晩春
【子季語】
金鳳華/うまのあしがた/こまのあしがた/おこりおとし
【解説】
日当たりのよい山野、田の畦などに自生する。高さ五十センチ程の茎に黄色い五弁の花を咲かせる。明るい親しみやすい花である。春の訪れを感じさせる。日本、中国、朝鮮半島に分布する。
【科学的見解】
キンポウゲの標準和名は、ウマノアシガタである。ウマノアシガタは、キンポウゲ科の多年草であり、北海道西南部から沖縄までの山野の草原に生育している。本種の花弁には光で区別することができる。オキザリスオキザリスは、海外から導入されたカタバミ科カタバミ属(オキザリス属)植物の総称である。海外では、約八百種が知られており、その内の数十種が園芸利用として流通している。この仲間は、心形の小葉を三枚持つことが特徴である。(藤吉正明記)
【例句】
水ひいて畦縦横や金鳳華
原石鼎「花影」