鮫鶲(さめびたき) 三夏
【子季語】
小鮫鶲
【解説】
ヒタキ科の雀大の鳥。夏鳥として渡来し、北海道や本州の亜高山帯で繁殖する。頭と背が灰黒色、翼は黒く、腹は灰白色で大きな黒点がある。嘴と脚はつばめに似る。飛んでいる昆虫を捕えて食べる。
【科学的見解】
サメビタキは、ヒタキ科の鳥類で、本州中部から北海道までの標高の高い地域に夏鳥として渡来する。産卵期は六月から八月で、三個から五個程度産卵する。営巣は、標高の高い地域に生育する地衣類などの柔らかな素材を活用して椀形の巣を作る。近縁種としては、コサメビタキやエゾビタキが知られており、胸の黒斑の割合などで識別することができる。(藤吉正明記)