水祝(みずいわい/みづいわひ) 新年
【子季語】
水掛祝/水浴せ/水掛振舞
【解説】
小正月(陰暦正月十五日)のころに、前年に結婚した新郎に祝儀として水を掛ける風習。働き手である嫁を取られた腹いせや若夫婦への妬みから、度を越すこともままあったという。新婦には墨塗り、尻打ちなどの風習がある。
【例句】
こなたにも女房もたせん水祝
其角「五元集」
よし秀に門敲かせよ水祝ひ
蓼太「蓼太句集三編」
とばしりに次郎あやかれ水祝
東芳「新類題発句集」
逃しなや水祝はるる五十聟
一茶「七番日記」