嫁が君(よめがきみ)新年 季語と歳時記 【解説】 正月三が日の鼠の異称。家鼠は人の生活の近くに居り、食害などで嫌われる一方、大黒様の使いとされ、親しまれる動物である。正月には、「鼠の年取り」として米や餅や正月料理を少量供える地方もある。 【来歴】 『山の井』(正保5年、1648年)に所出 【例句】 餅花やかざしにさせる嫁が君 芭蕉「境絹」 明くる夜もほのかに嬉しよめが君 其角「七瀬川」 三日月を出て見るあとは嫁が君 乙二「をのゝえ草稿」 ぬば玉の閨かいまみぬ嫁が君 芝不器男「芝不器男句集」