冬至(とうじ)仲冬
【子季語】
冬至餅、冬至南瓜、一陽来復
【解説】
二十四節の一つで太陽が最も南行し、一年中で昼が最も短く、夜が長い日。十二月二十二日頃にあたる。無病息災を祈って柚子風呂に入ったり、粥や南瓜を食したりする。
【例句】
待たらんに行ばや我も冬至の日
支考「文星観」
冬至より来るもいまだ雪の空
北枝「柞原」
門前の小家も遊ぶ冬至かな
凡兆「猿蓑」
貧乏な儒者訪ひ来る冬至かな
蕪村「落日庵句集」
禅院の子菓子貰ふ冬至かな
召波「春泥発句集」
鶯のうしろ影見し冬至かな
凡菫「井華集」
日本の冬至も梅の咲きにけり
一茶「七番日記」
上加茂へふと参りたき冬至かな
蒼虬「蒼虬翁発句」
風雲の少しく遊ぶ冬至かな
石田波郷「病鴈」