師走(しわす、しはす)暮
【子季語】
極月、臘月、春待月、梅初月三冬月、弟月、親子月、乙子月
【解説】
陰暦十二月の異称だが陽暦でも使われる。語源については諸説あるが、この月には師(僧)が仏事などで忙しく走り回ることから、というのが一般的であろう。
【例句】
月白き師走は子路が寝覚かな
芭蕉「泊船集」
旅寝よし宿は師走の夕月夜
芭蕉「熱田三歌仙」
雪と雪今宵師走の名月か
芭蕉「笈日記」
何に此師走の市へ行烏
芭蕉「生駒堂」
中ゝに心をかしき臘月(しわす)哉
芭蕉「芭蕉書簡」
銭湯の朝かげきよき師走かな
惟然「有磯海」