薯蕷汁(とろろじる)晩秋 季語と歳時記 【子季語】 とろろ、薯汁、薯粥、麦とろ、蕎麦とろ、とろろ飯 【解説】 山地に自生する自然薯や、畑で作る長薯、大和芋などを卸し金で卸し、更に擂鉢で擂ったものがとろろである。それに出し汁を加えればとろろ汁ができる。青海苔や葱などの薬味を散らして頂く。麦ご飯にかければ麦とろである。消化がよくてお年寄りにも好まれる。 【例句】 梅若菜鞠子の宿のとろゝ汁 芭蕉「猿蓑」 顔長きことが長者よとろろ汁 森澄雄「四遠」