しどみの実(しどみのみ) 晩秋
【子季語】
くさぼけ/しどみ/草木瓜の実/地梨/のぼけ
【解説】
バラ科の落葉低木、草木瓜の実のをいう。冬から春にかけて木瓜よりも小さめなオレンジ色の花を咲かせ、秋に実をならせる。果 実は梅の実のような球状で、香りは高いが渋く酸味が強い。果実酒などに利用される。漢方薬にもなる。
【科学的見解】
しどみの標準和名は、クサボケである。クサボケは、バラ科の落葉低木で、関東以西から九州までの野山に自生する。近縁種としては、中国から導入されたボケが知られている。クサボケの果実は、五センチぐらいの大きさで、黄緑色から熟すと淡黄色になる。酸味がとても強いために生食はされないが、薬用効果のためアルコールで成分を抽出した果実酒利用が一般的である。(藤吉正明記)