氷解(こおりどけ/こほりどけ) 仲春
【子季語】
氷解く/解氷/氷消ゆ
【解説】
冬の間、海や湖沼、川に張っていた氷が春になって解けること。春になったことを喜ぶ感じがある一方、それまで湖沼の氷上で楽しんでいたスケートやワカサギ釣りなどができなくなるという一 抹の淋しさもある。
【例句】
氷とくる水はびいどろながしかな
貞徳「犬子集」
氷解て鮒うく池の東かな
唐爾「卯辰集」
葭の根をめぐりて解る氷哉
吟江「夢占」
氷消えて風に遅れそ水車
園女「其袋」
な寄りそよ氷のひまのさざら波
嘯山「葎亭句集」