【子季語】
ぶつしゅかん
【解説】
ミカン科ミカン属の常緑樹。インド原産の柑橘類。酸っぱいので生食には適さず、砂糖漬けなどにする。細く分かれて手のように見えることからこの名がある。
【科学的見解】
ブシュカンは、ミカン科ミカン属の常緑低木で、インド原産のマルブシュカン(シトロン)の園芸品種として知られている。マルブシュカンは、果実が十センチメートル程のラグビーボール型をしているのに対して、本種は縦に深い溝が入り、先端が細くとがりを持つため、仏像の指先に見立ててこの名が付けられた。近縁のマルブシュカン同様に、果実は良い香りがするとのことである。(藤吉正明記)