楓の花(かえでのはな/かへでのはな) 晩春
【子季語】
花楓/もみぢ咲く
【解説】
楓は一般に言うモミジのことでカエデ科のカエデ属の落葉高木の 総称である。花は晩春に新葉とともに開く。雄花と両性花がある。 両性化は小さく紅色の五弁で、やがて翅をつけたような実となる。
【科学的見解】
楓は、ムクロジ科(旧カエデ科)の落葉高木の総称で、日本各地の平野から山地までに生育しているが、より寒冷な地へ行くほど種数が多くなり、冷温帯気候を好む種といえる。一般的に知られている種としては、イロハカエデ(タカオカエデ)、ヤマモミジ、オオモミジ、ハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツ等が存在する。花は、春に単性花(雄花と雌花)もしくは両性花(一つの花に雄しべと雌しべを持つ花)をつけ、秋に翼のある果実を形成する。(藤吉正明記)