【子季語】
かみら/みら/ふたもじ
【解説】
ユリ科ネギ属の多年生で古くから食用として栽培されてきた。葉は三十センチほどに成長し、柔らかく、独特の匂いをもつ。
【科学的見解】
韮(ニラ)は、古い時代に中国から渡来したものであるが、現在では畑での栽培以外に、栽培されていたものが逸出し、野生状態のものもしばしば確認される。ニラには、複数の栽培品種が存在し、葉や花茎が食用として栽培されている。また、光を当てずに軟化栽培された黄韮なども出荷されている。(藤吉正明記)
【例句】
柿の木の幹の黒さや韮の雨
原石鼎「原石鼎全句集」