達磨忌(だるまき) 初冬
【子季語】
初祖忌/少林忌
【解説】
陰暦十月五日、菩提達磨の忌日。達磨はインドの高僧で、中国に初めて禅宗を伝えた人。少林寺で九年間、面壁静座をしたことは有名である。大通二年入寂と伝えられる。
【例句】
達磨忌や壁にむかひし揚豆腐
言水「江戸弁慶」
達磨忌や自剃にさぐる水鏡
其角「句兄弟」
達磨忌や一栄西に二道元
許六「正風彦根躰」
達磨忌や宗旨代々不信心
太祇「太祇句選」
達磨忌や寒うなりたる膝がしら
白雄「白雄句集」
鳥栖みて木をからしけり少林忌
松瀬青々「妻木」
達磨忌や達磨に似たる顔は誰
夏目漱石「新俳句」