冬山椒(ふゆざんしょう/ふゆざんせう) 三冬
【解説】
ミカン科の灌木で、暖地の山野に自生する。葉は、冬も青々とし ている。長い楕円形の小葉からなる奇数回羽状複葉。山椒と似て いるが、匂いがよくないので食用にはしない。夏、淡黄色の小花 が咲き、辛味のある実がなる。
【科学的見解】
フユザンショウは、ミカン科サンショウ属の常緑低木で、本州関東以西から沖縄までの山野に生育している。サンショウ属のほとんどは落葉性であるが、本種は常緑性であるため、冬でも緑の葉を有している。本種は、個体によって性が異なる雌雄異株である。果実は、漢方として利用されるようで、秦椒(しんしょう)と呼ばれている。(藤吉正明記)