瑠璃鶲(るりびたき) 三夏
【解説】
ツグミ科の鳥。スズメ大の鳥で雄は上面は灰青色で脇がオレンジ色、下面は白。雌は上面が灰黄色、脇がオレンジ色、下面は淡褐色から白色。四国から本州中部以北の高い山で繁殖する。針葉樹の多い林にすみ昆虫等を獲る。「ピッチョロチョロチョロリ」と美しい声で囀る。
【科学的見解】
ルリビタキは、ヒタキ科の鳥類で、本州中部や東北、北海道などで繁殖し、冬期は本州中部以西の低地や暖地に移動する。食性は、昆虫類や木の実等を食べる雑食性である。特に、秋にはコシアブラ等の小型の実を好んで食べるとのことである。営巣は、亜高山帯の針葉樹林内の木の根元や崖の窪みを利用し、コケや枯草等を用いて椀形の巣を作る。産卵期は六月から八月で、三個から六個程度産卵する。似た種としては、頭部から背側にかけて青色となるコルリが知られている。(藤吉正明記)