眼細(めぼそ) 三夏
【子季語】
目細/目細虫喰
【解説】
ウグイス科の鳥。雀より小さい草灰色の鶯に似た鳥。本州、四国の高山に夏鳥として渡来。亜高山帯、高山帯の樹林にすむ。「シュシュシュル、シュシュシュル」という美しい鳴き声が涼しさを感じさせる。眼細虫喰が正式の名。
【科学的見解】
メボソの標準和名は、メボソムシクイである。本種は、ムシクイ科の鳥類で、夏鳥として主に九州以北の山地の林に渡来する。産卵期は六月から八月頃で、四個から五個産卵する。主に昆虫類を捕獲して餌としている。近縁種としては、日本に夏鳥として渡来するエゾムシクイやセンダイムシクイ等が知られており、本種含めてそれら三種は姿や形が非常に似ている。その他、伊豆諸島に夏鳥として渡来するイイジマムシクイや旅鳥として渡来するカラフトムシクイ、キマユムシクイ等も存在する。(藤吉正明記)