せんきゆうの花(せんきゅうのはな) 初秋
【子季語】
をんなかづら
【解説】
セリ科ハマゼリ属の多年草。薬用に栽培されるほか日本の山野に広く自生する。丈は三十センチから六十センチくらい。葉は二枚羽状複葉でセリに似ている。秋、茎の先に、粒々状の白い花をたくさんつける。根を血流に効くとされる。
【科学的見解】
センキュウは、中国原産の植物で、漢方薬として利用されている。日本では、北海道で栽培されているそうである。日本に自生する近縁の種としては、北海道から九州の海岸の砂地に生えるハマゼリが挙げられる。(藤吉正明記)