片蔭(かたかげ) 晩夏 季語と歳時記 【子季語】 片かげり、夏陰、日陰 【解説】 午後の日差しが建物や塀などに影をつくる。歩くにも、少しでも日陰を選びたい夏。「緑陰」や「木下闇」とは、区別して用いたい季語。古くから長塀の片蔭などは存在していたのであるが、都市の構造物の変遷もあり、大正以降、よく使われだした季語でもある。 【例句】 見送るも夏は日陰や一里塚 李下「別座敷」 井戸水を浴びて涼しき日陰哉 青木月斗「月斗句集」 片蔭にぽつゝ宵宮参りかな 青木月斗「月斗句集」