旱(ひでり) 晩夏
【子季語】
旱魃、旱害、旱空、旱天、夏旱、大旱、旱年、旱畑、旱草、旱雲
【解説】
太平洋高気圧に覆われて、連日雨が降らずに日が照りつけることをいう。旱魃とも言いい、地面は渇ききって草木は枯れてしまう。農林災害はもちろん、人々の飲料水にも深刻な打撃を与える。
【例句】
畠にしてほし瓜となす日でり哉
日能「鷹筑波」
海賊の村に水汲む旱かな
正岡子規「子規全集」
大海のうしほはあれど旱かな
高浜虚子「五百句」
しらじらと明けて影濃し旱雲
前田普羅「普羅句集」
大旱天智天皇の「秋の田も」
川端茅舎「川端茅舎句集」
大旱の空に鴉の啼きにけり
長谷川零余子「零余子句集」
畳目に箒のひびく旱かな
長谷川櫂「果実」