旗竿の花(はたざおのはな/はたざをのはな) 晩春
【解説】
アブラナ科の越年草。山野、野原、海岸などに生える。名前は茎が直立しているさまを旗竿に見立てたもの。高さは四十センチから八十センチくらいになり、粉白色を帯びる。葉は互生し基部が茎を抱く。晩春、白に近いクリーム色の四弁の小さな花をつける。一本づつヒョロヒョロと立っているさまに特徴がある。
【科学的見解】
ハタザオは、北海道から九州に分布する越年草である。花は、細長い花序に複数つき、黄白色をしている。国外では、ユーラシア大陸に広く分布し、近年では北米やオーストラリアにも帰化しているとのことである。形状の似た種としては、白花をつけるヤマハタザオやハマハタザオが知られている。(藤吉正明記)