灯台草(とうだいぐさ) 晩春
【子季語】
沢漆/鈴振花
【解説】
トウダイグサ科に属する有毒植物で、キズをつけると乳液を出し、それが膚につくとかぶれる。名の由来は昔の灯明をおいた台に似ていることから付けられた。高さ三十センチ前後で茎の先が五つに枝分かれし、その先端に葉を五個輪生し杯状花序をつける。本州以南の日当たりのよい路傍や畑などに生える。
【科学的見解】
トウダイグサは、トウダイグサ科の越年草で、北海道から沖縄までの田畑、路傍、土手等の明るい環境に生育している。別名として、スズフリバナとも呼ばれる。日本において、トウダイグサ属は、外来種を含めて三十種が知られている。本種に似た種としては、ノウルシ、タカトウダイ、フジタイゲキ、イワタイゲキなどが存在する。(藤吉正明記)