杉菜(すぎな) 晩春 季語と歳時記 【子季語】 接ぎ松/犬杉葉 【解説】 トクサ科の多年草シダ植物。北海道から九州にいたるまで日本に広く分布する。春に胞子茎をだす。これが土筆である。胞子茎が枯れると、栄養茎が杉の葉のように伸びるが、これは茎であって、葉は退化している。 【例句】 今まではしらで杉菜の喰ひ覚え 惟然「鳥の道」 杉苗に杉菜生そふあら野かな 白雄「白雄句集」 すさまじや杉菜ばかりの丘一つ 正岡子規「寒山落木」