苺の花(いちごのはな) 晩春
阿蘭陀苺の花/西洋苺の花/草苺の花/蛇苺の花/苗代苺の花/花苺
【解説】
バラ科の多年草。野いちごや蛇苺など種類が多いが、おもに栽培種の苺の花をさす。花期は四月から五月頃。地を這うような葉の間から花茎を伸ばし、白色五弁の小さい花をつける。
【科学的見解】
一般的に食用にされている栽培苺は、オランダイチゴという種である。オランダイチゴは、北米原産のバージニアイチゴと南米原産のチリイチゴがオランダで交配されて生み出された雑種である。それが江戸時代末期にオランダ人により伝えられ、その後国内でも様々な品種改良が進められてきた。バラ科植物の花は五数性のため、五枚の白い花弁が特徴になっている。(藤吉正明記)
敷藁のま新しさよ花いちご
星野立子「實生」