菖蒲湯(しょうぶゆ、しやうぶゆ) 初夏
【子季語】
菖蒲風呂
【解説】
端午の節句に、菖蒲の葉を湯にうかべて入浴する。菖蒲の葉が、邪気を祓い身を清めてくれるという。かって、疫病がはやり始めるのは、この季節からであった。
【例句】
さうぶ湯やさうぶ寄りくる乳のあたり
白雄「白雄句集」
菖蒲湯も小さ盥ですましけり
一茶「七番日記」
灯のさして菖蒲かたよる湯舟かな
内藤鳴雪「春夏秋冬」
菖蒲湯を出てかんばしき女かな
日野草城「花氷」
菖蒲湯やなみなみとしてあごの下
日野草城「花氷」